11年目

阪神・淡路大震災から11年目。
当時私は、中学生でした。
それが今は、岡山で食品会社の営業職。
まさか、岡山に住むなんて考えもしなかった。そう考えると、何だかあっという間のような気がしましたが、11年は意外に長いんですね。

とにもかくにも、通っていた中学校の校舎が傾き、近くの旧神戸商船大学で授業を受けたことや、当時のクラスメートと学校が休みなのを良いことに2月3月と遊びまくっていたこと、地震直後に外に出て初めて会った友人の名前(正月にも会った。僕の人生の中で一番付き合いの長い友人)、あるいは、潰れかけの酒蔵(実家は神戸市東灘区で、地震前は木造の酒蔵がかなり多かった。地震でその殆どが倒壊し、今はその面影すらない)へお風呂に入りに行ったこと、地震翌日に家族四人で神戸市東灘区から電車が通じている阪急西宮北口まで6時間かけて歩き、大阪まで行ったこと、そして、その大阪が何事もなかったかのような風景だったこと、大阪の祖母宅に着いたときに祖母がうちの家族を見て泣き崩れたこと(その祖母は、2年前に他界してもうこの世にいない)、中学の2年間を仮設校舎で過ごしたことなどなど、普段は殆ど考えないようなことなんですが、やはり1月17日になると思い出します。

そんな地震に関する記憶の殆どが10年近く前だというのは、何だか信じがたい気もします。この11年の間に、何ができるようになったんだろう、自分の何がどう成長したのだろうなどと、色々考えさせられる一日でした。